V-SIENについて
V-SIENとは、障がいのある方々が職業知識や技能を修得し、職業人として社会参加できるよう支援する職業能力開発機関(大阪市職業リハビリテーションセンター/大阪市職業指導センター)と、就業全般にかかる支援を行う大阪市障がい者就業・生活支援センター、障がい者福祉サービス事業所のサテライト・オフィス平野により構成される就労支援ネットワークの総称です。 V-SIENは、これらの施設が連携し、障がいのある方々の個々の状況に応じた支援ができるようさまざまな体制づくりを目指しています。
V-SIEN構成施設
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大阪市職業リハビリテーションセンター
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大阪市職業指導センター
厚生労働省、高齢・障害・求職者雇用支援機構、大阪府、大阪市の助成を受け運営する「職業能力開発施設」です。「就業する」という意志のある知的障がいのある人達が就業に必要な知識や技能などを習得し、就業に結びつくことができるよう協力企業、関係諸機関と連携しながら就業への支援を行います。 センターでの訓練は2年間あり、1年次は職業基礎課程で基礎的な社会適応訓練や作業遂行能力の向上に関する職業基礎訓練を実施し、2年次は職業能力開発過程で就業に必要な職業適応訓練や職業指導を行います。
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大阪市障がい者就業・生活支援センター
障害者雇用促進法により大阪府知事が指定した「障がい者就業・生活支援センター事業」を実施しております。障がいのある方々の職業生活における自立を図るため、雇用、保健、福祉、教育等の地域の関係機関との連携のうえ、障がいのある方の就業面及び生活面における一体的な支援を行います。
大阪市内に7か所のセンターを設置し、身近な地域で相談が受けられるようにしています。 -
サテライト・オフィス平野
(就労移行・自立訓練・就労定着支援)
障害者総合支援法に基づく多機能型事業所として、主に発達障がいのある方を対象に、事務系の就労に向けた訓練や就労につなぐ支援を実施しています。
実務スキルの習得だけでなく、同じ障がいを持っている人達との対話を通じて「人とつながる」「自分を大切にする」ことを訓練しています。
就職前の「就労移行支援」、その前段階の「自立訓練(生活訓練)」、就職後の「就労定着支援」。それぞれを通して実り豊かな社会生活を送るための支援を行います。
V-SIEN沿革
- 1985(昭和60)年
- 大阪市職業リハビリテーションセンター開設
身体障がいのある人対象「情報処理科」、知的障がいのある人対象の「紙器製造科」で特別委託訓練(職業訓練)を開始 - 1992(平成4)年
- 大阪市委託事業「就労支援事業」開始
- 1994(平成6)年
- 大阪市委託事業「パソコン通信による情報処理訓練事業」(在宅訓練。のち「IT科」)開始
- 1995(平成7)年
- 大阪市職業指導センター開設
知的障がいのある人を対象に、職業基礎課程を経て能力開発課程へ進む2年間の職業訓練を開始 - 1996(平成8)年
- 大阪市委託事業 「補装具・福祉機器普及事業」(大阪市援助技術研究室)を大阪市更生療育センターより移管
- 1998(平成10)年
- 大阪市委託事業「知的障害者の情報処理訓練事業」(ビジネスパートナー)開始
大阪市障害者就労(雇用)支援センター(あっせん型)開設
「就労支援事業」が大阪市障害者就労(雇用)支援センターとして引き継がれる
短期職業訓練開始
大阪府からの委託事業として、短期間の職業指導を行うコースを設置 - 2001(平成13)年
- 総合相談室(独自事業)開設
- 2002(平成14)年
- 大阪市障害者就労(雇用)支援センターが大阪市障害者就業・生活支援センターに改称
法律の改正により、障害者就労(雇用)支援センター(あっせん型)が障害者就業・生活支援センターに移行
大阪市職業指導センター「ホームヘルパー3級養成研修」(独自事業)開講 - 2003(平成15)年
- 大阪市職業指導センター「ホームヘルパー2級養成研修」(独自事業)開講
- 2004(平成16)年
- 「大阪府障害者委託訓練」(障害者の態様に応じた多様な委託訓練)事業開始
精神障がい者の受け入れを始める。三障害を対象に様々なコースを設定し、2~3か月の短期訓練を法人内外の事業所で実施 - 2005(平成17)年
- バーチャル工房支援事業「V-WORKS」開始
委託訓練としてe-ラーニングによる遠隔教育訓練モデル事業「WEBラーニングコース」(4か月)開始 - 2006(平成18)年
- 紙器製造科を「ワーキングスキル科」に科目変更
バーチャル工房V-WORKSが在宅就業支援団体として厚生労働省より認可 - 2007(平成19)年
- 大阪市委託事業「IT科」受託終了
- 2008(平成20)年
- 精神障がいのある人を対象にした特別委託訓練「ワークアドバンスト科」を開設
大阪市委託事業「ビジネスパートナー」事業終了
大阪市職業指導センター「知的障害者介護職員養成研修(介護職員2級資格取得コース)」が大阪市委託事業となる - 2009(平成21)年
- 知的障がいのある人を対象にした特別委託訓練「情報処理科ビジネスパートナーコース」を開設
発達障がいのある人を対象にした就労移行支援事業所「サテライト・オフィス平野」を開設 - 2014(平成26)年
- 「サテライト・オフィス平野」を多機能型に変更(就労移行支援、自立訓練)
- 2016(平成28)年
- 発達障がいのある人を対象とした特別委託訓練「ジョブ・コミュニケーション科」開設
- 2018(平成30)年
- 大阪府委託「在宅就業支援体制構築モデル事業」(3年間はモデル事業。令和3年より「在宅就業マッチング支援等事業」)開始
- 2020(令和2)年
- 障がいの種別を問わない特別委託訓練「ICTテレワーク科」(在宅訓練)開設
大阪市職業指導センター「介護職員初任者研修」を大阪府障がい者委託訓練事業として開講(大阪市委託事業は前年度で終了) - 2021(令和3)年
- 大阪市委託「平野区障がい者基幹相談支援センター」を大阪市更生療育センターより移管
研究紀要
(大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンターより年1回発行)
日頃の障がい者支援の実践に基づいた調査・研究を行い、その成果をまとめています。
最新号については、大阪市のホームページからご覧になることが出来ます。
https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000410711.html
直近10年の研究紀要の一覧は下記のPDFデータよりご覧になれます。
研究紀要題名一覧(直近10年・PDFファイル)