大阪市職業リハビリテーションセンター
身体障がいのある方のコースの訓練生に、この1年を振り返ってもらいました。
※「情報処理科OA実務コース」は令和5年度より「オフィス実務科」に名称変更いたします。
私は生まれつき身体が弱く、身体障がい者手帳と療育手帳を持っています。
小学校では支援学級で勉強する時間がありました。その時の先生に折り紙を教えてもらい、楽しさにハマりました。
折り紙には、いろいろな手法があります。1枚の紙で1つの作品を仕上げて行く手法もありますが、私は小さいパーツをたくさん作り、それを組み合わせて形を作って行く手法で作品を作っています。
作品作りにお手本やマニュアルはありません。作りたい物が決まったら、どう組み立てたらできるかな?どうやったらうまく行くかな?と考えながらパーツを作り、組み立てて行きます。
うまくいかない時はバラしてやり直し。試行錯誤をしながら完成させていきます。
それがとても楽しいです。
誰かの気に入ってるキャラクターを作って、見て喜んでもらえるのもうれしいです。
ゴルゴ13にはだいぶ苦労しましたが、みんなが驚いたり褒めてくれて、とてもうれしかったです。
将来は世界の有名な建築物を作ってみたいなぁと考えています。
自宅から職リハまでの通勤時間は、片道1時間30分かかります。1年間、職リハに毎日通うことで、体力がついたなぁと思います。
同じコースの訓練生には、私の両親よりもずっと年上の方もいます。一緒に過ごすことで、年上の方との接し方や、働く時に必要な礼儀が身についたと思います。
私は2023年4月から会社で働くことが決まりました。事務補助業務です。
2週間実習に行き、コツコツと取り組むことが得意な私に合っている業務内容だと確認することができました。業務を任された時の責任感を感じましたし、丁寧さや正確性がとても大切ということを実習を通して学ばせてもらいました。また、一緒に働く方々がとても親切で、働きやすいなと思いました。
初めての就職ですが、ここで働きたいなと思える職場に巡り会えた事をとてもうれしく思っています。
4月から新しい環境で今まで経験したことのないことを経験できるのがとても楽しみです。
仕事をしていくにつれて自分自身の弱みを強みに変えていき、もっと成長できるようにしたいと思います。
情報処理科OA実務コース訓練生 T.K