オフィス実務科 訓練生のつぶやき
~職リハで過ごした1年間 体験記~

オフィス実務科 訓練生のつぶやき
~職リハで過ごした1年間 体験記~

【2023年度オフィス実務科修了生】職リハで過ごした1年間の体験談です。
オフィス実務科だけでなくワークアドバンスト科とも交流がたくさんありました。
参考になれば幸いです。

職リハに入る前の私について

今思えば「なんとかしなければならない」みたいに肩に力を入れて過ごしていたなと感じます。

あとは、一人で何でも抱え気味で相談する場所が少なかったです。

職リハに入校しようと考えた理由

事務系の仕事を正社員で勤めたい、と思い入校しました。

クラブ活動

4つクラブがあるうちの「絵手紙部」に入部しました。

理由は後ろ向きにかもしれませんが、消去法で「運動部」だと夏に汗をかくので着替えが大変。「ガンプラ部」だとお金がかかる。なので、第一希望は「写真部」でしたが、「写真部」の希望部員が多く、第二希望の「絵手紙部」になりました。

入ってみて・・・絵を描くなんて高校生以来でしたが、指導員がやさしく指導していただき、楽しく取り組むことができました。

絵手紙部では、切り絵を作成、鉛筆画で野菜などを模写することを実施しました。そのほかでは、美術館へ行って仏像を見たり、他のクラブと合同で動物園へ行ったり、と活動することができ、さまざまな経験を積むことができました。勉強以外で手先を動かすと、とても心が穏やかに過ごすことが出来ると感じ大切な時間だったなぁと感じました。

クラブ活動のポスター

クラブ活動のポスター

職リハに入る前と入ってからの自分の変化について

「一人で頑張らなくていいという発見」だと思います。

今までだと、迷惑かけてはいけないと思って相談がなかなかできず、頑張ってつぶれてしまうことが多かったという事です。

あとは、入校前は「なんとかしなければならない」という風にどこか肩に力を入れて生活していましたが、「なるようにしかならない」ということも自分の中で考えられるようになってきたので、肩の力がよい感じに抜けたところだと思います。

就職が決まった時の気持ち

入校前に思っていた事務の仕事で正社員ではないです。以前勤めていた会社に就職しました。職種も以前経験していた職種なので働きだした際の心のハードルは低いのですぐ仕事内容にはなれるのではないかなと思います。その分早く職場環境へなじみたいと思いますし、なじむための努力も必要だとも感じています。

以前は障碍者であることは入社後に職場へお伝えしていましたが、特別配慮を求めるわけでもなかったです。そして定着支援を受けずに働いていたので、今度は職リハで定着支援を受けながら働くという事では心強いかなと感じています。

今後の目標 夢

それなりに働いて、プライベートでは旅行に行ったりできたらいいなと思います。

抽象的ですが、仕事もプライベートでも楽しいことを多く経験できたらいいなと思います。

訓練で一番印象に残っている授業

アサーティブという授業内容です。

アサーティブという授業は自分の考えや思いを率直に表現する。選択したことに対する自分の責任、相手や自分を大切にする。などを学ぶ科目です。

アサーティブを受講する前までは自分の思っていることを声に出すことって、自分の中で恥ずかしいし、間違っていたらどうしようとか、声に出したところでそれを否定されたらどうしようという事ばかり考えていました。

授業の中では発言者の考えを否定しないというルールがあったので、授業を繰り返し通して自分の考えを声に出してみるということを実施しすることにより、思っていることや考えていることを表現することへの抵抗感が少なくなり、アサーティブに取り組むことができるようになれました。また、思っていることを話したり、聞いたりすることで相手に対する見方が変わったり、より相手を知ることができ、より普段のコミュニケーションをとりやすくなったように思います。

アサーティブの指導員より「入学したら年齢はみんな違うけど年上だから何かしなければならないということはない。みんな同じ訓練生。」という言葉が響いて、メンタル面で年上だから何とかとか、年下だから何とかとか考えずに学校生活を送れたのがとてもよかったです。

1年前の自分と今の自分を比べて変化したこと 成長したなと感じるところ

一人で頑張らなくていいという発見。

コミュニケーションを取ることの大切さと楽しさ。

危機の時には「どうしよう」ではなく「なるようにしかならない」と考えられるようになってきた点。

簿記のテキスト

使用した簿記のテキスト

同期へメッセージ

途中で学校に来るのがしんどくなって、後半休みがちでしたが一年間ありがとうございます。

また月に一度、自宅でも職場でもない第三の場所「職リハ」で、お会いした時にそれぞれの体験を共有することで頑張れたりすることがあると思うのでこれからもよろしくお願いします。

人活講座のひとコマ

人活講座のひとコマ

後輩へのメッセージ

私は入校してから三分の二位までの期間は勉強ばかりの生活でした。

卒業したら旅行へ行きたいと思っていました。趣味はゲームですがゲームも前半はほとんどしていなかったです。

しかし、何かトラブルが生じたときに自分の中で逃げ道がないと自分自身がパンクしやすい状態になるんです。実際訓練期間中に潰れてしまいましたが。

一度潰れてしまうとなかなか平常運転まで戻ることが難しいとも感じました。

潰れてしまった後は、今後潰れないように自分を甘やかすことの大切さを改めて考えるようになりました。

なので、後輩へメッセージを送ることが出来るのならば、「勉強も大事だけれども自分を追い込みすぎない事、自分にご褒美を上げることも大事だよ」ということを伝えたいです。

オフィス実務科 はっち

大阪市職業リハビリテーションセンター

オフィス実務科



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