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大阪市職業リハビリテーションセンター

コース紹介

ワークアドバンスト科

精神障がいのある方対象

精神障がいのある方を対象に、
「働き続ける」ために必要な力を身につける訓練を行います。

様々な出会いと体験・実践を通して自分自身を見つめ直し、自分に合う職種や長く働き続けられる働き方を見つけていきます。

1年間の訓練で目指すもの
・働く体力をつける、体調管理の方法を知る
・自分に合う・強みを活かせる働き方を理解する
・苦手なことへの対策を考える
・困った時に発信する力、相談する力をつける
・社会で生き抜く力(知識やスキル)をつける

手
  • Point

    働くための体力づくり
    体調管理

    自分の病気や体調との上手な付き合い方を考えます。
    訓練に毎日通うことで、働く体力が自然に身につきます。
    自分に合う休息の取り方をさぐります。
    ヨガで体の力を抜く方法を知ったり食べる物によって身体の調子が整うことを知ることで心と身体の健康を保つ方法を学びます。

  • Point

    自分に対する
    理解が深まる

    訓練や実習を通して、自分の障がい特性や考え方の傾向、得意なことや苦手なことを確認します。
    苦手に対する対策や周りの人たちに協力をお願いしたほうが良いことなどを整理します。
    一年の訓練を通して、自分に合う長く続けられる働き方(職種、労働時間等)を見つけていきます。

  • Point

    コミュニケーションが
    苦手でなくなる

    同じ障がいのある人同士の少人数(7人)のコースなので、安心感があります。
    アサーティブ(自分も相手も大事にするコミュニケーション)やグループワークを通じて自分の気持ちの伝え方を学びます。
    周りの人と協力しながら1つの物を作り上げる体験をすることで、自信がつきます。
    相談して解決をする経験をつみ重ねることで「相談するのも悪くない」と思えるように変化していきます。

カリキュラム

ビジネスマナー講座
仕事をする上で習得しておくべきマナーを身につけていきます。
アサーティブ
自分も相手も大切にしたコミュニケーションの方法を学びます。
エンパワメント講座
精神障がい当事者の講師から自分の障がいと上手く付き合いながら生き抜く方法を学びます。
プレゼンテーション講座
自分の考えを相手にわかりやすく伝える方法を学びます。
ビジネスアプリ
ビジネスシーンで使用されているアプリケーション(Word・Excel・PowerPoint)の操作の基本を学びます。
簿記
現役税理士・会計士の指導の下、日商簿記検定初級・3級の検定合格を目指します。
基礎実務
職場で使用する機器の基本的な使い方の確認等を行います。
事務実践・作業実践
職場での仕事を想定した実践的な訓練を行います。
カラダづくり
運動やゲームなどを通して、チーム力を高めます。職場で出来るストレッチなどリフレッシュ方法を学びます。
ヨガ講座
ヨガを通して自律神経を整える方法を学びます。
栄養講座
食べているものを見直し、体調管理方法を考えます。
職業準備講座
企業の採用担当者を講師に迎え、履歴書や職務経歴書等の作成、面接対策を行います。
特別講座
就職した先輩の体験談、企業の採用担当者の講座など。
会社見学・企業実習

取得可能資格

  • 日商簿記検定3級・初級
  • 日本情報処理検定(ワープロ・表計算)
  • 日商PC検定(文書作成、データ活用)
  • ビジネス能力検定(ジョブ・パス)

※「取得可能資格」は、試験実施機関が行う試験に合格する必要があります。

スケジュール・イベント

年間スケジュール

  1. 4~6月

    環境に慣れる

    入校式

  2. 7~9月

    働く基本を身につける
    出来ることを確認する
    周りと協力して1つの物を作り上げる

    各種検定試験
    企業見学
    職場体験実習
    プレゼンテーション大会

  3. 10~12月

    就職に向けて活動する

    履歴書・面接対策
    面接会
    企業実習

  4. 1~3月

    それぞれの課題に取り組む

    企業実習
    文集作成
    修了式

訓練風景

コラム

WA科に入って何が変わるの?(動画)

修了間近の訓練生「のぶこ」が思うこと(作文)

光陰矢の如し。この一年なんて早かったのだろう。
入校したと思ったらもう修了か。
就職先は無事決まったけど、就職したら、体力的に大丈夫かな・・・・人間関係やっていけるかな・・・任された仕事がちゃんとこなせるかな・・・就職を目前に控えた今、不思議と訓練前と同じことが心配になってくる。
でもどこかできっと大丈夫だと思っている自分もいる。
だって一年間職リハに通い続けることができたのだから。
職リハには、「毎日来ること」「相談すること」「挑戦すること」という、三つの守ることがある。修了間近となった今、改めてこの視点に立ち返り、この一年を振り返ってみたいと思う。

毎日通うこと
この一年、私は駆け抜けた。モチベーションが下がった時もあったけど、毎日通うこと自体がとにかく戦いだった。通い続けることができただけで御の字だと思う。なぜなら仕事で何をするにしたって、とにかく出勤しないことには始まらないからだ。どんなに磨かれたコミュニケーション力があったって、「自分の右に出る者はいない!」というくらいのエクセルのスキルがあったって、出勤できなきゃそれらの出る幕はない。このご時世、リモートワークが増えてきているけれど、同じ時間に同じ場所にいて仕事を始める、という意味ではリモートワークでも同じだと思う。「職リハ三つの守ること」のうちのひとつ、「毎日通うこと」というのは、最も当たり前のようで最も大切な訓練だった。

相談すること
この一年、相談してしてしまくった。ちょっと相談しすぎかな?もう少し一人で考えたほうがいいのでは?と思うぐらい、何かあるとすぐ相談していた。それは、私が自分の頭の中だけで考えるのには限界があると知っているからだ。私は20代半ば、人生に希望が持てず、一年半くらいずっと引きこもっていた。信頼して相談できる相手もいなかった。一人でなんとか答えを出そうと毎日考え事ばかりしていたけど、一年半たってもこれといった答えは見つからなかった。その後、統合失調症を発症し、私は就労支援B型の作業所に通うことになった。そこで初めて信頼して相談できる支援者の方と出会ったのである。支援者の方はいつも親身になって話を聞いてくれ、私も素直に自分の気持ちを吐露することができた。ただ自分の話をするだけで気持ちが楽になることもあったし、支援者の方に話をしながら考えることで、今何を思っているのかが整理され、これからどうしていけばいいのかという方向性が見えてきたりした。そのような経験から、職リハにおいても私は積極的に相談していた方だと思う。職リハの指導員の方もとても親身になって話を聞いてくださり、安心して話すことができた。相談するということは、不安や焦りでいっぱいいっぱいになるのを防ぐとても有効な手段だと思う。私は、以前は我慢して溜め込む性格だったけど、今は何かあればすぐ相談するようになった。不安なことがあるとそれを放置しておけない良い癖がついたのである。ここ職リハにおいては、相談してよかったと思うことはあっても、相談しなければよかったなんて思うことはなかった。修了後は、新しい環境で悩みごとや困りごとが出てくるのが予想される。相談することはこの先就職してからさらに重要になってくるだろう。私たちには職リハの指導員が支援者としていてくれている。言葉は悪いが、長く働き続けていくために、支援者を利用しない手はない。そのために相談するという訓練を一年間受けたのではないかと思う。

挑戦すること
挑戦すること。もう全てが挑戦であった。毎日来ること、考え方も性格も違う6人のクラスメイトと過ごすこと、授業についていくこと、資格試験の取得、肝の就職活動などなど、数え上げればきりがない。そんな挑戦の日々が今の私を作っているといっても過言ではない。プレゼン大会の台本で、コミュニケーションに自信がつくといったが、今となってはそれは少し違うかもしれないと思っている。どういうことかというと、コミュニケーションに自信がついたというよりは、自分という人間に自信がついたと思っているからだ。自信がついたのは、日々、挑戦の連続だったからではないかと思う。今までにないくらいいろんなことに挑戦したことで、少しずつ自分に自信が持てるようになってきた。毎日無我夢中だったから、振り返ってみるまで気付かなかったけど、挑戦の連続だったおかげでいつのまにか自信がついてきていたのだ。
本当に中身の濃い、濃厚な一年だったなと思う。

まとめ
この一年間、「毎日来ること」、「相談すること」、「挑戦すること」を繰り返してきたおかげで、私は自分に自信が持てるようになったし、自分の障がいを受け入れられるようにもなった。この二つは、私がここ職リハで得られた、人生最高の財産であると思う。そして、こうして思いを綴ってみて気付いたことは、職リハ三つの守ることは、私の中でこの先もずっと続いていくということである。自信はついたといっても、新しい環境に飛び込むというのは期待もあるが、やはり不安がつきものだ。でも、この3つを実践し続けていくことで、自分の自信をより強固なものにしていけると思う。人生最高の財産を増やしていけるように、これからもこの3つを実践していきたい。