大阪市職業リハビリテーションセンター

  • 職リハ通信

ワークアドバンスト科 訓練生のつぶやき
~1年間の振り返り~ そして、今後の歩み方について

職リハに入る前の私について

私が、職リハに入校したときは21歳でした。

それまでの私は、人とコミュニケーションを取ることが苦手だったり、人生の目的意識がなかったりと、なにも取り柄のない人間でした。

職リハに入校しようと考えた理由

職リハに入校するまでは、新卒の“一般雇用”として働いていました。

しかし、3カ月の試用期間で自身の能力・適性不足で本採用されることなく退職することになりました。

そんな状況を心配した親は、私に職リハの見学に行くことを提案してくれました。

最初は、見学に行くかどうか迷いました。

しかし、このまま就職しても同じことを繰り返してしまうと懸念した私は、職リハの見学に行くことを決意しました。

見学の面談をしてくれた指導員の方と今の自分の現状、そしてこれからについて話し合いました。

色々、考えに至った末、毎年2月に行われる入校試験を受けました。

無事、試験に合格し、約1年職リハに通って訓練を受けました。

 

 

訓練で印象に残っていること

数ある訓練で印象に残った講座は、“アサーティブ”講座です。

“アサーティブ”は、相手の意見・価値観を尊重しつつ、自分の意見を適切に主張する方法です。

私は、今まで自分の意見を伝えることに対して、周囲の目や周囲の反応を気にするあまり自分の意見をずっと押し殺してしまっていました。

“アサーティブ”は、自分と相手・お互いを大切にしたコミュニケーションです。今まで殻に閉じこもっていた私は、“アサーティブ”を学び、仕事や日常生活の場面で活用していき、閉じこもっていた殻を破っていきたいです。

アサーティブの授業風景です。

就職が決まった時の気持ち

就職が決まったときの気持ちは、一時の嬉しさと少しの不安でした。

私は、職リハに入校するまでは、就職し働いていたので、職場の人たちと馴染むことが出来るのか・しっかり仕事をこなして行けるのか。そうした不安が出てきました。

けれど、自分を信じ誠実に向き合っていったら道は少しずつ開いていけることが職リハ生活を通して、分かってきました。

そうした、少しの不安を抱えながら愚直に取り組んでいこうと思います。

今後の目標 夢

今後の目標は、“充実した人生を送れるような人間になること”

 

これが、私の今後の目標であり、最大の目標でもあります。

なぜ、そうした目標を設定したのかというと、それまでの私の人生が充実した人生とは程遠い人生を送っていたからです。

職リハの「じぶんがたり※」の発表のとき、自分の過去を振り返ったら、今まで何も頑張ってこず、ただいたずらに時間を浪費し、怠惰な日々を過ごしていたということに改めて気づかされました。

もう、「このような後悔はしたくない!!」「変わりたい!!」

と思った私は、資格を取得するための勉強をしたり、日々の生活習慣を良くすること・正すことを取り組んでいます。

正直、今の自分にはこうしたことからしか始めることが出来ません。

でも、少しずつでも良い。ちょっとでも自分の為になる行動をしていきたい。

こうした、ちょっとした行動が積みあがっていったら自分自身への自信へ、そして自己肯定感が上がり、日々のちょっとした日常でも幸せだと感じる瞬間がやってくることを信じて、1日1日大切に過ごしたいと思っています。

※補足 「じぶんがたり」とは、どんなテーマでも良いので自分のことを15分間語る、という取り組みです。

「じぶんがたり」をしているところです。

同期へメッセージ

最初の数カ月は、正直、皆口数が少なく上手くコミュニケーションが取れていませんでした。

けれど、8月の「プレゼン大会」以降ちょっとずつ口数が増えていき笑顔が増えていった印象でした。

僕自身も最初は、上手く話せなかったり自己主張することが出来なかったのですが、

だんだんと口数が増えて話せたり、終盤の文集会議のときでも自分の意見を伝えることが出来ました。

上手く自分の意見を伝えることが出来たのは、周りの方たちが優しく丁寧に接してくれたおかげだと思っています。

4月から、今いる環境が180°変わってしまいますが、仕事頑張って下さい。

僕も、頑張るので(笑)

本当にありがとうございました!!

同期のみんなと話し合いをしているところです。

後輩へメッセージ

職リハにただ1年間過ごすだけでは、成長することも変化することも出来ないと私は思います。

大阪市職業リハビリテーションセンターという就労支援を通して、

自分は何がしたいのか・どういう生き方を送りたいのかといった、“自己理解”を深めて欲しいと思います。

過去に起きたしがらみに囚われず、“今”をそして、“未来”に向けてより良くなるように

自身の“自己理解”を深めながら、自分らしい・自分にとっての幸福な人生を送れることを

心から願っています。

ワークアドバンスト科 16期生 K.I